【完全解説】”失敗したくない”保育士転職マニュアル!これ1つで保育士転職の成功確率を上げます。

2024年12月2日

「保育士は人手不足で、求人がたくさんあるから転職なんて簡単!」と聞いたことありませんか? 

保育士の転職は、転職先を見つけること自体はそこまで大変ではありません。しかし、求人がたくさんあるからこそ、自分にあった保育園を見つけることは難しいです。

このマニュアルは、保育士転職の難しいポイントを解説しながら「自分にあった保育園」を見つけるための完全解説ガイドです。

保育士転職では、よくある失敗事例を知り、失敗を回避することが何よりも大事です。

しっかり転職活動を進めて、自分らしく働けて、保育を楽しめる保育士を目指していきましょう!

皆さんの転職活動にお供になれば、嬉しいです!

そもそも保育士の転職は、何が難しいの?

保育士の転職の難しさについて、このゆび保育への転職相談(累計400名以上・2024年度時点)を分析し、大きく5つのポイントがあると考えています。

  • 保育園によって方針や保育内容がとてもいろいろで、理解することが大変
  • 1園あたりの採用人数が少なく、行きたい園があっても求人がないこともある
  • 求人票だけでは、保育や雰囲気がイメージしづらく、応募したいと思えない
  • 複数園に同時応募していいと知らず、比較検討できなかった
  • そもそも保育士の転職の進め方を誰も教えてくれず、わからないことだらけ

さらに、保育士の多くは、毎日多忙であるため、じっくり転職活動をすることも難しいです。

その中で、なんとか頑張って転職活動をして、いざ入社してみたら「なんか、いろいろイメージと違った・・・」と気づくことが多いようです。

では、どのように転職活動を進めることで、失敗する可能性を減らせるのか、具体的に解説していきます。

では、保育士転職での成功確率を上げるには?

保育士の転職の成功確率を上げるための正解は「予想される失敗を回避すること」です。以下のサイクルに沿って、1つずつ着実に進めていくことが重要です。

このサイクルの中で、特に大事なことは「1.自分を知る」です。

保育士の求人数は非常に多いので、求人サイトなどを見ると、時間ばかりが過ぎてしまい、なかなか決められません。

そういうときは「そもそも、私ってどんな保育園で働きたいんだっけ?」というイメージを持ってみましょう。

まずはイメージとして「自然の中で思いっきり遊べる園がいいな~」とか、「子育て中だから、とにかく近所の保育園で探そう!!」などです。

考えるときには、自分自身の性格や体力、転職の理由、保育に対する考え、私生活の状況などをよく整理しておくことが大切です。

保育園の転職は、公園にあるシーソーみたい!?

保育士の転職は、一般業界と大きく違う点があり「何かを重視すると、別の何かが叶いづらい」という公園のシーソーのような点です。

例えば、よくある事例を1つ紹介します。

「少人数とじっくり関われる保育園」と希望したとします。定員が少ない保育園は、確かに一人ひとりと関われる可能性が高いですが、一方で保育士の人数は少ないです。

保育士の人数が少ないと、休みを取りにくかったり、急な欠勤があった際に保育園全体が忙しくなるなど、仕事の負担が大きくなりやすいです。

そうなると、家庭の事情で休みを柔軟に取りたい方や、体調を崩しやすい体質の方などにとっては、難しいかもしれません。

その場合は「少ない定員数」という条件は外した方がよいと考えられます。

このように、保育士転職では「何を優先して、保育園を探すか?」ということがとても大事になります。

そのためには、いまの自分自身を知ることがとても大切です。

【自分を知る】私って、転職すべきだと思う?

「自分を知る」ために、特に考えてほしいことは「いまの保育園を、どうして転職したいか?(転職理由)」です。

転職理由は、大きく3つのタイプに分かれます。いま転職を考えている方は、どれに当てはまるでしょうか?

保育士転職の3つのパターンを説明しています。ライフイベントの変化・職場に課題がある・レベルアップしたい場合の3つです。

ちなみに、どれか1つタイプだけではなく、複数のタイプが重なって、転職を考えることが多いです。

それぞれのタイプ別に、どのようなことを重視して求人を探すとよいか説明します。

また「転職を考える前にできること」もあわせてお伝えします。

ライフイベントタイプ

ライフイベントタイプは、大きなライフイベントがあったことで「正社員のままは難しい」「どうしてもしばらく、お休みが必要」など、働き方で悩むことがある印象です。

ライフイベントタイプの方は、次のようなことを最優先に求人を探すことがオススメです。

ライフイベントタイプの方が求人票を探すときに確認したいリスト

  • 園児定員
    100名以上などの大規模園の方が、余剰人員を抱えやすく、突発的な休みにも対応してくれやすい
  • 雇用形態
    パートや時短正社員であると、プライベートとの両立がしやすい
  • 勤務場所
    通勤時間がなるべく短いほど、プライベートの時間は増える
  • 勤務曜日・時間
    プライベートの予定と無理なく両立できる曜日と時間
  • 早番・遅番
    どちらか片方だけできると、求人の選択肢は増える
  • 正社員転換制度
    プライベートが落ち着いたあとに、正社員に戻れる

以上のような雇用形態・勤務日数などが重要なポイントになります。

一方で、現役の保育士の方は、いま働いている保育園で、これらのポイントが満たせるかどうか、確認してみてください。

ライフイベントタイプで転職する前に、いま働いている園に確認したいリスト

  • パート転換は可能か?
  • 育児や介護を理由として時短勤務は可能か?
  • 治療のために入院期間中、傷病手当は適用できるか?
  • 介護のための休暇制度の仕組みがあるか?
  • パートや時短転換後に、再度正社員に戻ることは可能か?

保育業界においても、育児や介護、治療との両立支援のための人事制度を導入する保育法人が増えてきました。

「いまの保育園は、これまでそういう人はいなかったから無理そう・・・」と思ったとしても、試しに園長などに聞いてみましょう。

試しに聞いてみて、実際に保育園側から「あなたを第一号として制度をつくります!」となった事例を聞くことが増えました。

職場タイプ

職場タイプで、転職を検討している方が、一番多い印象です。

保育園の運営は年々と難しくなっています。保育士不足や少子化、保育政策の変化などがあるからです。そのため、保育法人側が懸命に努力していても、園の運営がなかなか安定しないことがあります。

職場タイプの場合は「いまの保育園で、何にストレスを感じているか?」を考えることが大切です。

なぜなら、人によってストレスを感じるポイントは違うからであり、何にストレスを感じるかによって、その人の価値観がわかるためです。

働く人が感じるストレスは、大きく分けると2つです。

1つは、残業や休日などの忙しさによるストレス。もう一つは、人間関係や保育内容などの精神的なストレスです。

どちらもストレスですが、特にどちらがストレスになるか、自分自身でしっかり振り返ってみてください。

それぞれにおいて、どのような点を重視して求人を探すとよいか一覧にしています。

忙しさが特にストレスな方が、求人を探すときに確認したいリスト

  • 年間休日数
    120日以上であると、完全週休2日制とほぼ同じ
  • 職員配置数
    「配置基準の〇〇倍」などと表記があると、一人当たりの業務負荷は小さい可能性がある
  • ノンコンタクトタイムの有無
    保育中に子どもから離れて事務作業できる
  • 日曜祝日や年末年始の開園状況
    とても少ないが、自治体の要請により日祝・年末年始開所の園がある
  • 業務のデジタル化度合い
    パソコンやタブレットなどで業務が進められるか

精神的なストレスが特に心配な方が、求人を探すときに確認したいリスト

人間関係については、求人票や、ネット上の情報から知ることはなかなか難しいです。

そのため、最低限を確認して、しっかり園見学などを行いましょう。園見学のチェックポイントについては、本コラムの後半に記載しています。

  • 職員配置数
    「配置基準の〇〇倍」などと表記があると、職員一人ひとりにゆとりがあり、人間関係のストレスが生じにくい可能性がある
  • 口コミ
    一つの園について、たくさんのネガティブな口コミがあれば要注意。ただし、あくまで口コミは主観であると理解する。
  • 選考プロセス
    内定承諾前に、配属園の見学や、保育体験ができるかどうか

また、職場タイプの方は、特に気をつけなくてはいけないことがあります。それは「この保育園だめだ!すぐやめよう!」と短期転職を繰り返すことです。

もちろん、中にはすぐにやめるべき保育園もありますが、可能な限り、ストレス改善のために試行錯誤することが大切です。

自分なりに試行錯誤した経験があれば、次の転職の際にも「〇〇や〇〇など自分なりに頑張ってみたのですが、難しいと感じてしまいました」という形で、説明することもできます。

職場タイプの方は、多忙な保育園であることがとても多いです。

そのため、転職活動の時間を十分につくれずに、焦って入社先を決めてしまうことがあります。

求人調べや、園見学など慎重に進めていくことが大事なので、このあとの内容もよく確認してみてください。

また、いまの園が大変すぎて、辞めるか悩んでいる場合は、このゆび保育までご相談ください。

レベルアップタイプ

レベルアップタイプは、30-40歳くらいで、現場保育士として、少なくとも10年以上の経験がある方に多い印象です。

主には2つのケースがあるかと思います。

①主任、園長とキャリアアップしたい

保育業界で一番不足しているのは、管理職ができる保育士です。

そのため、向上心を持って管理職になりたいという方は、保育園側からも評価されやすいと考えられます。

このケースの方の悩みは「今の法人では、上が詰まっていて、キャリアアップまで何十年も必要になる」です。


この点は改善が難しいので、しっかり保育士経験を積んだら、転職活動を進めてもよいかもしれません。

転職先としては、保育園を何十園も運営していて、管理職のポジションが定期的に発生する法人がおすすめです。さらに、管理職の登用試験がしっかり用意されていて、客観的な指標で管理職が決められる仕組みがあると、なお良いです。

②他の保育を学びたい

レベルアップタイプの2番目のケースです。現場で保育をしてきて、”やりきったかも”と思えたら、他の保育園に転職することも1つかもしれません。

最近では、モンテッソーリや、レッジョ・エミリア、森の幼稚園など、様々な保育の手法があります。その他、ヨーロッパやオーストラリアなどの海外の保育スタイルを取り入れた園も増えてきました。

また、保育園に限らず、児童発達支援や放課後等デイサービス、児童養護施設、障害児入所施設など、福祉の分野にチャレンジする方もいます。

このような思いがある方は「どんな保育にチャレンジしたいか?」「どんな子どものために保育をしたいか?」とある程度決めることが大切です。

興味のある保育や、保育園を見つけたら、ぜひアポイントをとって見学に行ってみましょう。

特色のあることをしている法人ほど、説明会や、体験会、ボランティア募集などを積極的に行っていることもあります。

【プチコラム】保育士以外の仕事をしてみたいんですが、どう思いますか?

保育以外の仕事経験は、保育士を続けていく上で、実はとても大切な経験になります。

保育業界は、社会の中でも独特な文化や慣習があり、またIT化などがまだ進んでいない業界の一つです。

一般業界の企業に勤めてみることで、社会の最新の動きや働き方、ビジネスパーソンのマインドなど、学びになる部分がとても多いと思います。

このゆび保育には、一般業界に転職したあとに「やっぱり保育が好き」と戻ってくる方の相談も多いです。そのような方は、保育以外の世界も知っているためか、保育園側から高い評価を得て内定になることがとても多いです。

注意点として、一般業界にキャリアチェンジする場合、30代前半までが現実的なラインになります。一般業界では、30代以降を即戦力として採用する傾向がとても強く、未経験の場合は、応募できる求人がとても少なくなるためです。

【計画性】この3つを決めていこう

さて、ここから具体的な保育士転職の流れとコツについてお伝えしていきます。

保育士の転職では、次の3つをしっかり決めていくことが重要です。

  1. 入社時期
  2. 保育園のエリア
  3. 希望条件

特に「入社時期」をいつにするかで、転職活動の進め方が大きく異なってきます。そのほかの点も含めて、詳しく解説します。

入社時期

保育士の転職活動のスケジュールを決めるためには、入社時期をまず決めましょう。保育士の入社時期は以下の2パターンです。

  • 年度初めの4月入社
  • 4月以外の年度途中入社

4月かどうかで、転職活動のスケジュールが異なります。具体的には、以下の図をご覧ください。

また、新卒入社以降、初めて転職活動する方は、このスケジュール感を知らない場合があるので、よく覚えておいてください。

こちらの図を見ると「なんで4月入社だけ、スタート時期が半年前なんだろう?」と思った方もいるかもしれません。

理由は、保育園における保育士の採用人数は、前年度の意向調査の結果を踏まえて決定されるためです。意向調査の時期は、秋の行事がひと段落する10月-12月頃となっています。

もし「1月から求人探せばいいかな~」と思っている場合は、人気求人や、レアな求人がなくなってしまう可能性もあるので要注意です。

【ミニコラム】保育士の年度途中入社はダメなの?

年度途中入社は、全くダメではありません。

「なぜ年度途中に入社するか?」という理由が大切です。

例えば「3月末で退職したかったけど、有休が何十日も残ってて、4月は消化することにした」という場合は、5月入社になりますね。その他、パートナーの転勤や、育児、介護、治療など理由は様々です。

一方で、それ以外の理由である場合、採用する保育園側から、「もしかして、気軽に職場を辞めてしまうのかな?」と思われる可能性があります。

保育園のエリア

次に、どのエリアで働きたいかです。エリアを決めるポイントは2つです。

  1. 通勤の無理のない範囲にすること
  2. 範囲を狭めすぎないこと

都市部であれば、最寄り駅から電車で15-30分圏内がよいです。

「自宅から徒歩10分」など狭くすると、求人が少ないため要注意です。もし、徒歩がよければ、転職先の保育園が決まったあとに、借り上げ社宅制度を活用して、転居することも1つです。

また、引っ越しをする方は、入社時期・引っ越し時期に要注意です。特に4月入社の場合、保育士に限らず世の中全体で引っ越しシーズンになるため、引っ越し会社が見つからないこともあります。

最近は、ドライバー不足もあり、引っ越し会社がみつからずに、荷物をレンタル倉庫にしばらく預けるなんてこともあります。

借り上げ社宅制度を使う方は必ずお読みください】

借上げ社宅制度は自治体によっては「企業主導型保育園では不可」「市内で一定年数保育士していると不可」などの独自ルールが色々あります。

転職したい地域の保育課に必ず問い合わせましょう。

また、保育園の運営法人の独自ルールもあるので、面接で必ず確認しましょう。

希望条件:希望の保育内容など

3番目は希望条件です。求人を探す際には、本コラムの前半「【自分を知る】私って、転職すべきだと思う?」をお読みの上で、保育園のイメージを決めてください。加えて、以下の項目も大切です。

求人を探す際に、最低限決めておきたい希望条件リスト

  • 月給
    最低限として必要な金額を計算しておきましょう。
  • 借上げ社宅制度
    利用するかどうか決めましょう。利用が必要な場合は、慎重に転職活動を進めてください。
  • 保育方針や内容
    以下に具体的に説明しています。

ここ5-10年ほどで、様々な保育をする保育園がとても増えています。保育園のホームページをみていても「子ども主体の保育」「自由保育」などのキーワードを見かけることが多くなったかと思います。

保育内容については「どのような保育をしたいか?」という点はもちろんですが、「自分が無理なく仕事できるのはどんな場合か?」も考えてみてください。

例えば「子ども主体の保育」を追求する保育園で考えてみます。

このような保育には、正解がないため「できれば、指示された通りに仕事したい」という方は、ストレスを感じやすいかもしれません。

一方で「とことん保育を極めたい!」という人にとっては働きがいのある職場になることが考えられます。

このように自分自身の性格や仕事に求めることなどを、改めて整理しておくとよいです。

ただ、頭で考えていてもなかなかイメージがわかないので、いろいろなタイプの保育園に見学に行ってみることも大切ですね。

さぁ!転職活動スタート!

希望条件などが定まってきたら、転職活動スタートです。大きく5つのステップで進んでいきます。

求人を探す

求人サイトがすぐ浮かぶと思いますが、それ以外にもたくさんの方法があります。保育士求人を調べる際の手段は大きく2つです。

  • スマホやパソコンを使って調べる
  • 人に頼って調べる

この2つの具体的な方法について、マッピングしてみました。

こうやってみると、意外とたくさんあるように感じるかもしれません。これらの手段のうち、いくつかを具体的に説明していきます。

ハローワークインターネットサービス・ハローワークの相談窓口

ポイント

  • 求人情報が確実に正しい(ハロワの担当者が1件ずつ各種法律と照らし合わせてチェックしている)
  • 労働関係法令違反のあった法人の求人は一切ない
  • ハローワークの担当者が、最新の募集状況や、保育園側への確認事項などを事前に聞いてくれる

注意点

  • 面接の日程調整や、給与交渉などは自分でやる
  • 保育士求人の数は、あまり多くない

ハローワークインターネットサービスはこちら

求人サイト・口コミサイト・スキマバイトアプリ

ポイント

  • 求人サイトではスカウトメールや、新着求人お知らせメールを活用すると効率的に探せる
  • 保育園専門の口コミサイトが増えてきて、都市部の保育園なら、口コミが見れることも多い
  • スキマバイトは、お金を貰いながら、その園の保育や雰囲気をしっかり知ることができる

注意点

  • 求人サイト同士で、求人が重複していることも多いため、いくつかのサイトをみること
  • 口コミは、フェイク投稿や、偏った投稿があるかもしれないため、よく見極めることが大切
  • スキマバイトに求人を出している保育園は、まだまだ少ない

人材紹介エージェントや、保育士就職フェア

ポイント

  • 希望条件を伝えると、エージェントが無料で求人を調べてくれる
  • 面接調整や給与交渉などもお任せできる

注意点

  • 同じ紹介会社でも、エージェントによって、対応力や提案求人の内容が変わる場合がある
  • 保育園側が手数料を支払うため、採用ハードル(保育未経験や、短期転職者など)が上がる場合がある

保育園の公式サイト・InstagramなどのSNS

ポイント

  • 保育内容や、大事にしていることなどがよくわかる
  • 写真付きブログやInstagramがあれば、日々の保育の様子が細かく確認できる
  • 保育園の公式サイト経由で求人応募すると、お祝い金がもらえるときもある

注意点

  • 1つひとつの園を調べるには、膨大な時間が必要
  • ホームページが簡素であったり、Instagramなどをしていない保育園もある

保育士の友達・出身校の就職課・保育士交流会

ポイント

  • 信頼できる保育園を教えてもらえる可能性が高い
  • 就職課であれば、リアルな情報があり、しっかり親身になってアドバイスしてくれる

注意点

  • その友達と、自分の価値観が違うこともあるので、園見学や面接は慎重に行う
  • 通える範囲内に、おすすめの保育園がない場合もある

近所を歩いて探す・保育系の雑誌

ポイント

  • 保育園の入口に、求人チラシを掲示していることがある(特にパート求人)
  • どうしても徒歩圏内で探したい人は、丸1日かけて全ての園まで行った方が、実は効率的
  • 保育系の雑誌には、現役園長などが寄稿している場合がある。名前から保育園を調べるとわかることもある。

注意点

  • どちらの方法も時間がかかる
  • 保育系の雑誌には、全国の園があるため、通えない場合がある

保育士の求人の調べ方は、実はたくさんあることが分かって頂けたかと思います。

スマホで求人サイトを見ることが多いと思いますが、ぜひ色々な方法で調べてみてください。

そうして、求人を見つけた後は「求人をしっかりチェック」することです。

【要注意!こういう条件の求人はすごく少ないです】

保育業界では、以下のような求人はとても珍しいので、時間をかけて探していくことが必要です。

・保育園の事務職
・日勤固定のパート保育士
・社会福祉法人が運営する保育園の園長職
・保育園のエリアマネージャー

求人票のチェックポイント

保育士の求人情報で、特に誤解やトラブルに繋がりやすい点について解説していきます。大きく以下の4つがあります。

給与

多くの保育士求人には「月給21万~32万円」という形で給与幅として表記されています。

この表記について、保育園ごとに様々な定義があり3パターンです。

  • ①経験問わず、下限の月給からスタートする
  • ②経験年数に応じて、給与幅の中で決定する
  • ③上限金額は、管理職クラスの最高額

求人情報に「※経験に応ずる」などと明記されていれば、②「経験年数に応じて、給与幅の中で決定」のパターンです。もし、その記述がない場合は、念のため確認をしましょう。

①「経験問わず、下限の月給からスタートする」と③「上限金額は、管理職クラスの最高額」は、保育士経験年数が20,30年と豊富な方は要注意です。前職の給与が高くなっていることが多く、転職することで年収が下がる場合があるためです。

転職エージェントを使っている場合は、エージェントに問い合わせることで見込み月給を教えてもらえます。ご自身で応募している場合には、面接時にしっかり希望の月給を伝えましょう。

処遇改善加算Ⅱ

処遇改善加算Ⅱは、キャリアアップ研修(通称、キャリ研)と呼ばれる研修の受講数に応じて支給される手当です。

一般の保育士さんの間では「研修4つ受けると、月額4万もらえる」という認識が広まっていますが、誤解の1つです。

4万円は最大額であり「必ず4万円がもらえる」という約束の金額ではありません。

処遇改善加算Ⅱは、2つの要素で決定されます。

  • 受講した研修の数
  • 法人が定めている支給ルール

4万円のためには4つの受講が必須なのですが、法人のルールによっては、4つ受講済みでも4万に満たない場合があります。よくあるルールが「4つ受講済みで、リーダー以上のポジションについていること」などです。

なお、処遇改善加算Ⅱを、それぞれの保育士に、どれくらいの金額を支給するかは、保育園の運営法人が自由に決められる仕組みがあるからです。
※自由に決められるといっても、処遇改善加算は原則すべての金額を職員に分配する必要があるので、法人が勝手に流用することは禁じられています

すでに処遇改善加算Ⅱとして4万円の手当がある方は、面接などで確認をしましょう。

借り上げ社宅制度

都市部の認可保育園であれば、借り上げ社宅制度が使えることが多いです。借り上げ社宅を使うための必須条件は2つです。この2つは、国が定めているルールであるため、満たしていない場合は、借り上げ社宅は使えません。

  1. 自分が世帯主であること
  2. (同居人がいる場合)同居人が、勤め先から住宅手当をもらっていないこと

この2つを満たしている上で、以下に当てはまる方は注意しましょう。入社する法人によって、借り上げ社宅が利用できない場合があります。

借り上げ社宅が利用できない可能性があるパターン一覧

  • 同棲している&パートナーの年収の方が高い
  • 結婚している&パートナーの年収の方が高い
  • ペットがいる
  • いまの賃貸の名義変更をしたい
  • 保育園がある市区町村とは違う市区町村に住みたい
  • 主任や園長として社宅利用したい

当てはまる場合は、応募前もしくは面接にて確認をしましょう。紹介エージェントを利用している場合は、社宅の利用ルールを細かく確認しれる場合もあります。

年間休日数(完全週休二日制)

年間休日数については、年々増えている傾向があり、都市部では「年間120日以上」の保育園がとても多くなりました。

一方で、求人票には「年間休日120日以上」「完全週休2日制」「週休2日制」「土曜勤務あり※振替休日取得」など様々な形で記載されています。以下の表にそれぞれの年間休日数をまとめましたのでご参考にしてください。

表現意味年間休日数
完全週休2日制毎週必ず、週2日の休みがある。祝日も必ず休み120日以上
土日祝完全休み毎週必ず、週2日の休みがある。祝日も必ず休み120日以上
土曜勤務あり ※振替休日あり毎週必ず、週2日の休みがある。祝日も必ず休み120日以上
週休2日制月1回以上、週2日の休みがある。祝日込みで週2日休みの場合もある105日以上

なお、労働基準法では「1日8時間・週40時間労働であれば、年間休日は105日以上」と定められています。保育園の中には、自治体からの要請によって、日・祝を開所している場合があり、年間休日が105日を下回るケースが稀にあります。その場合、1日の労働時間は7時間などに調整されているはずです。

また「週休3日制」の保育園も少しずつ増えてきています。週休3日制の場合は以下の2パターンです。

  • 1日9時間労働×週4日勤務(給与は変わらず)
  • 1日8時間労働×週4日勤務(給与は下がる)

2番目のパターンのように、労働時間が減ることで給与が下がる場合もあります。求人情報には、1日の労働時間が明記されているので、しっかり確認しましょう。

応募する

気になる保育園の求人情報をみつけたら、選考応募しましょう。

保育士の選考プロセスは、法人によって様々ですが、概ね以下の流れです。

  1. 書類選考
  2. 面接と園見学
  3. 結果通知
  4. (内定であれば)内定承諾のお返事
  5. 入社準備

それぞれのポイントについて説明します。

【ミニコラム】面接を受けずに、園見学だけってできる?

結論から言うと、面接を受けずに見学だけをできるかどうかは、保育法人や各保育園のスタンス次第です。

特に保育士の新卒として就活した方は、採用説明会や園見学会などを経て面接を受けているので、園見学はしたいところですね。

園見学をいつでもウェルカムな保育園もあれば、「身元がわからない人を安易に見学させるのはコンプライアンス上の課題がある」と考える保育園もあります。

また、保育園の展開数が多い法人であれば、集合見学会や、園見学バスツアー、保育体験会などの採用イベントも企画されているため、参加することも1つです。

書類選考:応募書類の作り方

書類選考については、以下の2パターンです。

  1. 事前に、メールや郵便で応募書類を送付し、書類選考を行う
  2. 面接日に、応募書類を持参し、書類選考と面接をセットで行う

「1」については、ほぼメール送付であることが多いです。
そのため、応募書類をデータで送れるように、スマホの履歴書アプリやパソコンでの作成をオススメします。

保育士の応募書類は以下の3点です。この3点はほぼ全ての保育園で共通しています。

  • 写真付き履歴書
  • 職務経歴書
  • 保育士証(コピー)

それぞれについて大事なポイントを記載します。

履歴書の作り方

履歴書の作成において重要なポイントは、以下の3点です。

履歴書作成で大事なことリスト

  • 学歴・職歴
    高校以降から、現在の職場まで記載し、保育園の職歴は「運営法人名」「保育園名」を正確に明記してください。
    保育士に関する職歴では、入社年月・退社年月は、実務経験証明書とずれがないように記載してください。保育士の正社員としての経験年数が、給与金額の決定に重要であるためです。
    ※学生時代のアルバイトや、単発バイトの記載は不要です。
  • 志望動機
    なぜその保育園に興味を持ったのか、保育園ごとに記載しましょう。どの保育園にも共通するような内容は避けてください。その保育園のホームページなどにあるキーワードを用いて書いてみてください。
  • 本人希望欄
    借り上げ社宅希望の場合は必ず記載してください。

職務経歴書の作り方

職務経歴書の作成において重要なポイントは、以下の3点です。

職務経歴書作成で大事なリスト

  • 職歴概要
    保育士としての経験年数や、何歳児のクラス担任経験があるか、リーダーや主任等の役職経験などを簡単に記載してください。
  • 各職歴
    担任した年齢、リーダー等の役職、運動会担当などの係の経験などを記載してください。
  • 自己PR
    保育士として、何を大事に保育してきたかを書いてください。
    管理職経験者の方は、数値としての実績(園児の充足率アップ・職員の定着率アップなど)を書けるととても良いです。

保育士証のコピーの取り方

保育士証のコピーについて重要なポイントは、以下の3点です。

保育士証(コピー)で大事なリスト

  • 白黒コピーで十分です。
  • 旧姓の方は、速やかに登録事務処理センターに変更届をだしましょう。なお、旧姓であっても、選考上の不都合はありません。

【ミニコラム】最近増えてきた適性検査について

一般業界では、ほぼ必ず適性検査の受検がありますが、保育業界では少しずつ増えてきています。そのため、適性検査の案内があると「どういう感じで受けるといいですか?」という質問を多くあります。

回答の際は「深く考えずにそのまま回答してください。」です。

適性検査は心理学などベースに作られており、基本的には回答操作をできないようになっています。仮に、本来の自分と違うようなちぐはぐな回答をすると、そのこと自体がわかるような適性検査も多いです。

もう1つアドバイスとしては「気持ちが前向きなときに回答してください。」です。性格面を測定している検査もあるため、イライラしているときや、落ち込んでいるときは受検を控えましょう。

面接を受ける

面接は少なからず緊張する場面かと思います。面接準備はこのコラムでこれまで説明してきた点を考えておくとバッチリです。

次の点を改めて整理しておきましょう。緊張しやすい方は、メモ帳に簡単に書いておき面接前に目を通すことも良いですね。

面接前に考えておきたいリスト

  • 保育士として何を大事にしているか?
    求人情報を探す際に、何を優先して見ていたかを思い返してください。中には「給与が高いところ」という方もいると思いますが、給与が高い求人の中でも、その保育園を選んだ理由があるはずです。
  • 自分の保育観を表すような保育エピソードはどんなものですか?
    保育をしていてやりがいや喜びを感じたエピソードなどをそのまま話してみてください。
  • その保育園のいいと思ったところは?
    履歴書の志望動機の内容を、より具体的に説明できるとよいです。注意点として「スカウトメールが届いたから」「エージェントに紹介されたから」と答えると、ほぼ確実に面接落ちします。
  • 前職の退職理由を教えてください。
    職場タイプで退職した方は、言葉を慎重に選んでお伝えください。ポイントとしては、事実をお伝えすることが良いです。例えば、パワハラ気質な園長が嫌で辞めたとします。あまりよくない回答は「園長のパワハラがすごくてやめました」です。適切な回答は「園長の言動や態度に疑問を持ち辞めていく職員が多く、私も難しさを感じて辞めることにしました」などです。
    ハラスメントは主観的なものなので、面接官の方も判断が難しいです。一方で、職員の退職が多いというのは事実なので、納得感を持ちやすいです。 
  • 給与などの希望条件
    面接官から「希望給与はいくらですか?」と聞かれたときに、回答を用意しておきましょう。「〇〇万円は生活のために必要です」や「求人票の範囲内であれば問題ありません」「前職では〇〇万円を頂いており、同水準であればありがたいです」などです。
    その他、借り上げ社宅制度が必須の場合は、必ずお伝えください。特に、同居人や、物件の名義変更を希望するときは、その旨もしっかり相談しましょう。

園見学時の必須チェックポイント

園見学をすると、求人票や保育園ホームページをみていても全くイメージつかなかったことが、たくさん見えてきます。その保育園の雰囲気がとてもよくわかります。とてもたくさんの気づきがありますが、少なくても以下のチェックポイントは必須です。

園見学で必ずチェックすることリスト

  • クラスごとの園児数と、クラス内で保育している保育士数
  • 働いている保育士の雰囲気
    すれ違うときの挨拶・歩く速さ・職員同士のコミュニケーション
  • 現場の保育士が事務仕事をする場所
  • 事務所内にいる職員の数
  • 基本的な衛生管理や安全対策
  • 休憩室の場所
    ★男性の方は、男性更衣室なども要チェック
  • 園庭の広さと遊具等の設備
    ★園庭の広さに関わらず、近くにある公園の数やタイプなどを、園内に掲示されているお散歩マップ等で確認できるとよい
  • 見学対応の担当者
    具体的な保育エピソードがあるか
  • 書類のICT化状況

園見学については、もっと具体的にお伝えしたいことがたくさんあるので、園見学に特化したコラムを作成予定です。

結果通知と、内定承諾のお返事

多くの保育園では、面接後の翌日~1週間以内に結果の通知があります。応募の仕方によって、結果の連絡が異なり、次の3パターンです。

  • 保育園の公式サイトから応募
    →保育園から本人に直接連絡があります。
  • 求人サイトから応募
    →求人サイト担当者や、サイトのマイページなどから連絡あります。
  • 紹介エージェント経由で応募
    →エージェントに連絡があり、エージェントから本人に伝えられます。

無事に内定の連絡があった場合、、、まずはおめでとうございます!!
そして、次の2点が大事になります。

内定通知があった場合、必ず大事にすべきポイント

  1. 雇用条件に関する情報を受け取ること
    多くの保育園では、内定通知と同時に、PDFなどの書面(雇用条件通知書・雇用契約書(案))で通知があります。
  2. 内定へのお返事は1週間以内にすること
    場合によっては1ケ月ほど待ってくれる保育園もありますが、基本的には1週間で回答してください。

内定承諾の返事をしたあとは、入社準備です。

入社準備をする

入社準備は、入社日の1ヶ月前くらいから始まります。入社準備については、それぞれの保育園で様々です。

園長や人事担当者より、具体的な手順について連絡があります。入社準備で特に注意が必要な点は、次の通りです。

入社日までに特に注意が必要なこと

  • 実務経験証明書の取得
    実務経験証明書は、処遇改善手当を決定するための超重要書類です。最優先で手配しましょう。
  • 雇用契約書にサイン
    入社日までに必ずサインしましょう。
  • 借上げ社宅の利用の流れを必ず確認
    利用の流れについて法人それぞれです。必ず確認してから物件選びをしましょう。

実務経験証明書の取得

入社準備の中で、実務経験証明書の取得は、真っ先にやるべきことです。

保育業界では、処遇改善手当の金額決定などのために、実務経験証明書の「原本」が必要です。コピーで認められる自治体も稀にありますが、原則として原本が必要です。

保育園によっては、実務経験証明書の送付までに時間がかかることもあるので、まず一番に行いましょう。

保育園の展開数が多い法人で働いていた場合は、公式サイトなどに「実務経験証明書の発行依頼」のようなページがあります。展開数が多くない法人は、それぞれの園の園長や事務員さんに連絡しましょう。

雇用契約書へのサイン

入社日までに雇用契約書にサインし、控えを保管しておきましょう。遠方に住んでいるなどの場合は、郵便やメール等で雇用契約書にサインする場合もあります。

また、雇用契約書にサインする前に、求人票や面接時の内容と違いがないか必ず確認しましょう。サイン後に違いに気が付いたとしても、自己責任になります。

もし、入社1週間前になっても雇用契約書が示されない場合は、必ず担当者にお願いして、発行してもらいましょう。

借上げ社宅の利用の流れを必ず確認

借り上げ社宅制度を利用する場合は、法人それぞれのルールがあります。

特に、賃貸物件を探す際は、先走って物件契約をしないように気を付けましょう。借り上げ社宅制度は、保育園の運営法人と賃貸オーナーが契約する必要があります。
ご自身の名義で契約すると、借り上げ社宅制度は使えなくなるためご注意ください。

また、法人によっては、不動産仲介会社の指定がある場合もあります。そのため、借り上げ社宅制度を使う場合は、担当者の方にまずは流れを確認しましょう。

【重要】借り上げ社宅制度の社宅規定を必ず保管しておきましょう

紙面でもらうのが一番ですが、難しければ規定の写メを撮りましょう。

借り上げ社宅は、入社時にはスムーズに進むことが多いですが、退職時にトラブルになるケースが稀にあります。例えば「年度途中で退職する場合は、残りの契約期間の家賃を返還する」「敷金は、保育士本人には返還しない」などです。

退職時における規定について必ず確認しておきましょう。

まとめ

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

保育士の転職活動は、2-3か月間と短期間ですが、たくさんのポイントや注意点があります。

一方で、保育士の転職活動については、学生時代に教わることがないため、自力でやっていくしかありません。また、求人サイトや紹介エージェントの中には、無理やり転職活動を進めさせたり、高額な手数料を保育園に請求するケースも一部にあります。

このゆび保育では、このような保育士の転職活動に関する課題をゼロにするために立ち上げたサービスです。

転職活動を初めてする若手保育士の方や、転職活動に困りごとがある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。

このゆび保育の転職サポート

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

このゆび保育では、保育士に特化した転職サポートを行っています。
転職が多い保育業界では、きっと多くの保育士の方が「今度の保育園こそは、落ち着いて保育できますように・・・」と願っていると思います。

しかし、保育士の転職は、独特の事情(スピード勝負・タイミング命・最後は賭け!)であるため、実は転職の難易度が極めて髙い職業でもあります。

そのため保育に完全特化し、転職活動をする保育士の方が「安心して、転職が楽しみに感じられるサポート」を行っています。

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